悩んでいませんか?コラム

「ひきこもり」と「ニート」
ひきこもりは、「さまざまな要因によって社会的な参加の場面がせばまり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」のことです。
ニートとは、仕事や学校に行かない若者のことです。英国で使われ始めた言葉ですが、日本では「ひきこもり」と混同して使われがちです。
相談の前に・・・・家族支援の重要性
それぞれの家族には、相談に訪れるに至ったそれぞれの事情があり、悩みや困っていることがあります。「ひきこもり」の援助は、まずこの家族の悩みや困っていることに焦点を当てた相談や支援から始まります。
ご家族・ご友人からのご相談は、仮に「ひきこもり」の問題はなかなか解決しなくとも、まわりの人が問題解決への意欲を持ち続け、ひきこもりの本人にねばり強く関わり続けていけるように援助する側面も持っています。
繰り返し思い出していただきたいこと
  • ひきこもりは「甘えているだけ」、「怠けている」などと、一見楽をしているように見えます。しかし、本人は社会と関われないことにとても苦しんでいます。
  • 叱咤激励だけでは解決しません。
  • 「甘えている」、「怠けている」だけだから厳しく叱ればよいというものではありません。ある程度、説得を試みることは大切ですが、説得が難しいと判断したら、無理は禁物です。どう接したらよいのか、一緒に考えていきましょう。
  • 支援の最大の目標は「自信と関係性の回復」です。
  • ひきこもりの方は、人との関係に自信を失っています。少しずつできるところから人との関係を回復し、自信をとりもどすことで、社会と関わることができるようになります。
適切な支援策を選ぶことが大切です。
そして、さまざまな支援策をうまく組み合わせることも大切です。

医学的な援助:

医学的な疾患が背景にあるときは、医師の診断と投薬治療が有効です。逆に考えれば、病気ではない場合、お薬だけの治療では解決しません。

心理的な援助:

気持ちが混乱している、不安な気持ち、怒りや葛藤などが強いときは、カウンセラーに相談することが 有効です。どのように解決したらよいのかわからないときも、支援プランを作るために相談するとよいでしょう。

社会的な援助:

いきなり学校や会社に戻ろうとしてもうまくいかないとき、さまざまなプログラムが用意されています。フリースクール、デイケア、自助グループなどの中から、本人に合ったものに参加して、徐々に慣れていくとよいでしょう。

ひきこもり脱出のヒント

目標は小さくていいんです
ひきこもりから脱出するときには、まず小さな目標から始めましょう。特に家族からの期待やプレッシャーを感じるときは要注意です。目標は小さければ小さいほどよいのです。正社員を目指すよりは短期のアルバイト、大学を目指すより、まず近所の図書館に出かけること。初めの一歩がクリアされたら、二歩目の小さな目標を見つけましょう。
焦りは禁物です
「一刻も早く抜け出したいと願っています。」、「自分に残された時間はありません。」・・・でも、ちょっと待って。焦っていませんか?ゆっくりと着実に、初めの一歩を踏み出すことを考えましょう。
自分の得意分野から始めてみましょう
「~ならできるかもしれない」。そう思えるようなことを見つけましょう。「~しなければならないから」という発想は良い結果につながりません。苦手なことに直接手をつけようとせず、一番、やりやすいところから始めましょう。
相談相手を見つけましょう
自分で答えが見つからないときは、人に相談してみましょう。信頼できる人、自分のことを理解してくれる人。家族の中にそのような人が見つからないときは、家族の外に目を向けましょう。ひきこもりサポートネットはあなたの相談を受け止めます。
他人に頼ってもよいのです
人に頼ってはいけない。自分のことは自分で解決しなさい! そんな風に教えられてきませんでしたか?しかし、ひきこもりは自分だけの力では解決できません。時には人に頼ることも大切です。
過去にこだわらないでいきましょう
過去の出来事が障害になって前に進めないとき、それを整理することは大切です。しかし、それが困難なとき、過去にこだわり続けると前に進めません。そのようなときは、思い切って過去から未来に視点を切り替えて、これから何ができるのか、考えてみるのもいいでしょう。
失敗してもよいのです
もうこれ以上失敗できない。 そう考えてはいないでしょうか? もちろん失敗しないにこしたことはありません。しかし、失敗を恐れていては前に進めません。失敗は、何度繰り返してもよいのです。失敗は成功のもと。そんな気持ちでいることが大切です。
身近な社会資源を活用しましょう
ひきこもりを支援する社会資源は、案外、身近なところにあるものです。保健所や精神保健福祉センター、お医者さんやカウンセラー、フリースクールやたまり場など。 最初はハードルが高いと感じるかもしれませんが、勇気を出して訪ねてみましょう。大きな力になるはずです。
希望を捨てずに、ゆっくりと
ひきこもりは、とりあえずの安定を保つことができますが、焦りや不安がいっぱいです。ひきこもりから抜け出したい。その気持ちがあれば、抜け出すことは十分に可能です。絶望は、心の持ちようひとつで、希望につながります。ひきこもりサポートネットは、そんなあなたの気持ちをお手伝いします。

みんな同じように悩むもの。だけど一人で悩まないで。

好きでひきこもっているわけではない!
まわりの人からは、「楽をしている」、「甘えている」、「怠けているだけ」と見られがちです。しかし、ひきこもっていることほど辛いことはありません。まわりの人は、それを理解できないようです。
人に頼ってはいけないものなの?
いいえ、自分だけの力には限界があります。考えがぐるぐる同じところを回ってしまいます。思い切って、人に相談してみると、案外、解決の糸口を見つけることができます。
人と関わることが苦手なんです
勉強や仕事がイヤというよりは、人と関わることが難しい。世の中では、人と接するのは当たり前のこと。その当たり前のことが苦しいのです。
自信をもてないんです
自分は人より劣っている。そのことが頭から離れません。 まわりから、そんなことはないと言われても、自信を持てないのだから仕方ありません。
自分だけ孤立しているのでは・・・
このような悩みを抱えている人は日本にたくさんいると聞きますが、そうは思えない。 私だけ、この世の中から孤立している。ひとりぼっち。私のことなど、だれもわかってくれない。
メールだったら自分の気持ちを言えるのに・・・
メールを使えば、人と話さなくても自分の気持ちを伝えることができます。人との会話が苦手でも、まずはメールで相談してみませんか。継続してメールをやり取りする中で、今まで気がつかなかったことが、見えてくるかもしれません。
相談するのは恥ずかしい
自分のことを人に伝えられるのだろうか。相談した人は私の話を信じてくれるだろうか。そんな不安がつきまといます。
このままではいけない
ひきこもりサポートネットでは、経験豊富な相談員が電話、またはメールでご相談に応じます。これからどうしたらよいのか、一緒に考えていきましょう。

ひきこもりサポートネット
リーフレット(PDF)

東京都ひきこもりサポートネットと東京都若者社会参加応援事業のリーフレットです。[令和元年度版]